スポーツ障害:足がつる

【足がつる】

プールや海で泳いでいる時に足がつってしまい、溺れかけたという人も少なくないのではないでしょうか。
足がつることは、スポーツ障害として起こるだけでなく日常生活においても発生することがあります。
どのような原因で足がつるのか、足がつったときはどのように対処すれば良いのかなどを紹介していきます。

足がつった時はどうする?

寝ているときや水泳の最中などに足がつってしまったという人は相当多いと思われます。足がつると、痛みで動けなくなるだけでなく歩いただけで痛みがぶり返すなど、非常に厄介な性質があります。どのような原因によって足がつっているのでしょうか。

足がつる原因

足がつることは、筋肉の痙攣が原因となって起こります。この筋肉の痙攣は、発汗などによる脱水とミネラル不足や、神経の異常反射などが原因となって起こります。また、極度の疲労によって筋肉が異常収縮を起こすことで痙攣が起こる場合もあるようです。運動で足がつる場合は水分不足などが原因となり、寝ている最中に足がつる場合は疲労や神経の誤作動が原因となっているようです。

こむら返りとの関係

足がつるという症状は、こむら返りと同じものとして扱われることが多いようです。実際には、ふくらはぎ周辺の筋肉がつることをこむら返りと言い、「足がつる」ということはこむら返りを含めた症状全てを指しています。つまりこむら返りも足がつることも、同じ原因によって発症しているものと捉えてよいと言えます。

足がつったときの症状

足がつると、途端に動けなくなるほどの強い痛みが起こります。痛みが酷いとその場にうずくまって立ち上がることも出来なくなるほどです。痛み以外の症状では動悸やめまい、大量の発汗が起こります。つっている部位は見ただけでわかるほどに筋肉が隆起して硬くなっています。足がつることは、安静にしていれば自然に鎮まる時もありますが鎮まるという保証がないので、苦しい思いをすることも少なくないのが難点と言えます。

足がつらないための予防

足がつるのは、筋肉が極度の疲労などで緊張状態に置かれることが主な原因となっていると言えます。そのため、疲労回復を早めるために足の血行を促進してあげることが最善の予防策であるといえます。足の血行を促進するためには、運動の前後や寝る前にストレッチやマッサージを行うことが大事です。マッサージを行う際には、太腿から足首に向かって優しく筋肉を押していくようにします。また、足湯などで足周辺の体温を高めることも血行の改善に効果があります。血行の改善以外では、マグネシウムやカルシウムなどの不足しがちなミネラルを補給することが効果的です。

足がつった時の治療

運動後に足がつった場合は、ふくらはぎを抑えながら足首を内側に曲げて筋肉の収縮を促すのが一般的な治療法です。痙攣が治まったら、マッサージを行って足の血行を整えるようにします。痛みが続く場合は、冷湿布を患部に貼ると良いでしょう。