関節リウマチの診断と治療の流れ
リウマチの診断確定前
問診
痛みがひどい場合、非ステロイド系抗炎症剤、抗炎症薬の関節注射など
血液検査(CRP・RF・抗CCP抗体・MMP-3など)・レントゲン、MRI、超音波検査による滑膜炎のチェック
リウマチの診断確定後
(明らかな関節腫脹の継続、レントゲンでの骨変化など、血液検査を参考にして)
MTX(リウマトレックス、メトトレキサート)の内服開始標準6mg/週より開始、最適量への調節(痛み・腫れがほぼなくなるまで)フォリアミン(5mg×2回/週)
MTX15mg以上・生物学的製剤使用の場合、
バクトラミン予防投与
ほぼ痛み・腫れがなくなった場合(寛解)
維持
まだ、痛み・腫れが残る場合
注射薬(生物学的製剤)を使用。
ここまで行えば、ほとんどの方が健康な人とかわらないレベルにまで改善します。
本院のリウマチ治療方針
1 速効性のある関節注射などにより、まずは痛みをとる。
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2 患者さんが治療に対して前向きになる
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3 安全性が高くもっとも効果の高い抗リウマチ薬を開始(ほとんどの場合MTX)
早期、十分量の投与で痛みのない状態を維持
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4 高額な生物学的製剤投与患者数、投与量、人工関節手術を最低限に抑制
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5 医療費、社会的な経済的損失の削減