体操:五十肩

四十肩・五十肩体操 1) アイロン(振り子・コッドマン)体操の基本とポイント

アイロン(振り子・コッドマン)体操の 「基本」

四十肩・五十肩体操「アイロン(振り子)体操」の基本

1. 太股の付け根ほどの高さのテーブル等に、痛まない程度の角度で少し前かがみになります。

2. 「痛くない方の手」を、テーブルについて支えにします。

3. 「痛む側の手」で、おもり(1kgくらい)を持ち、肩の力を抜いてたらします。

4. 「前後」 「左右」 「円を描く」運動を、それぞれ10往復を1回とし、最初は無理をせず1日1回。 なれてきたら、徐々に回数を増やし、また、傾斜(前かがみ)も深くして行きましょう。

 

 ポイント・注意

・あまり痛みが酷いときは、手になにも持たずに行いましょう。

・「動かす」のでは無く、「振る」という感覚で行います。(腕の力・肩の筋肉を使わず、身体(体幹)を揺らして、その振動で腕を動かします。)

・はじめは、深く前かがみになることも難しいでしょうから、少しずつ傾斜を深くしていって下さい。

・体操の前に、お風呂に入ったり、蒸しタオルなどで肩を温めておくと効果的です。

・体操前には、「首」「手足」など、体全体を軽く動かしてから行いましょう。

・アイロン体操や振り子体操の名前として有名ですが、「ペットボトル」や「ダンベル」を、おもりに代用しても良いですね。

 

四十肩・五十肩体操 -1) アイロン(振り子)体操  「前後の運動」

 

四十肩・五十肩体操1-1「前後の運動」 

「前後の運動」

1) 手の甲を体の外側に向けます。

2) ゆっくりと「前後」に動かします。

 

四十肩・五十肩体操 -1) アイロン(振り子)体操  「左右の運動」

 

体操1-2 「左右の運動」 

「左右の運動」

1) 手の甲を体の外側に向けます。

2) 「左右」にゆっくりと動かします。

 

四十肩・五十肩体操 -1) アイロン(振り子)体操  「円を描く運動」

 

体操1-3「円を描く運動」 

「円を描く運動」

1) 手の甲を体の外側に向けます。

2) 肩・腕全体を使い「円を描くように」ゆっくりと回します。

四十肩・五十肩体操 2)  壁伝い(尺取虫体操)

壁伝い(尺取虫体操)の 「基本」

四十肩・五十肩体操「壁伝い体操」の基本

1. 壁に向かって立ちます。

2. 体は動かさず、痛むほうの腕の「人差し指」と「中指」を使って腕を上げ手ゆきます。

3. これを10回繰り返します。なれてきたら、徐々に回数を増やしてゆきましょう。

 

 ポイント 

「人差し指」「中指」だけを使って上げてゆきます。

はじめは、なかなか上に上げて行くことも難しいでしょうから、少しずつ高く上げてゆくようにしましょう。

どれだけ上がったか、壁に印をつけておくと、進歩状況も把握出来ますし、モチベーションの維持にも役立つはずです。

体操の前に、お風呂に入ったり、蒸しタオルなどで肩を温めておくと効果的です。

体操前には、「首」「手足」など、体全体を軽く動かしてから行いましょう。

 

四十肩・五十肩体操 2)壁伝い  「横向きで上げる」運動

 

「壁伝い体操」横に上げる運動 

「横向きで上げる」運動

1) 痛むほうの肩を壁側に、横向きで壁に立ちます。

2) 痛いほうの腕の「人差し指と中指」を動かして、腕を動かしてゆきます。

 

四十肩・五十肩体操 2)壁伝い  「前向きで上げる」運動

 

「壁伝い体操」前に上げる運動 

「前向きで上げる」運動

1) 壁と体が平行になるように立ちます。

2) 痛いほうの腕の「人差し指と中指」を動かして、腕を動かしてゆきます。

肩の動きを回復させる四十肩・五十肩体操のポイント

 

 ポイント 

はじめは、なかなかイラストのように上手く動かせないのが普通ですから、徐々に、少しずつイラストのようになるようにしてゆきましょう。

体操の前に、お風呂に入ったり、蒸しタオルなどで肩を温めておくと効果的です。

体操前には、「首」「手足」など、体全体を軽く動かしてから行いましょう。

四十肩・五十肩体操 3) その他、肩の動きを回復させる体操  「両腕を曲げ、外に広げる」運動

 

POINT ! 最初は、なかなか手が外に広げにくいでしょうから、徐々に広げてゆくようにしましょう。 また、仰向けに寝て行う事もできます。

両腕を曲げ、外に広げる四十肩・五十肩体操1両腕を曲げ、外に広げる体操2

1.
「前にならへ」の姿勢のように、ひじから先を直角にし、両腕を体の脇につけます。

 

2.
「前にならへ」の姿勢から、そのまま手を外側に広げます。 このとき、「ひじを体から離さない」ように。 広げた状態で5秒間静止し、10回繰り返します。

 

四十肩・五十肩体操 3) その他、肩の動きを回復させる体操  「両手を後ろで組む」運動

 

POINT ! 最初は、なかなか両手が届かないと思います。 徐々に両手を近づけてゆけるようにしましょう。

両手を後ろで組む運動両手を後ろで組む運動2

1.
両腕を頭の後ろにまわし、頭の後ろで両手を組みます。 この状態で5秒間静止し、10回繰り返します。

 

2.
両腕を背中(腰のあたり)に回し、両手を組みます。 この状態で5秒間静止し、10回繰り返します。

 

四十肩・五十肩体操 3) その他、肩の動きを回復させる体操  「ひじを曲げ両腕を上下させる」運動

 

POINT ! 最初は、なかなかなうまくいかないと思います。 徐々に図のように動かせるようにしてゆきましよう。  また、仰向けに寝て行う事もできます。

ひじを曲げ両腕を上下させる四十肩・五十肩体操ひじを曲げ両腕を上下させる体操2

 

ひじを曲げて、両腕を肩の高さで上下させます。 10回繰り返します。

 

 

注意点

激痛や炎症がある場合や、頑張りすぎ、無理のしすぎは良くありません。 不安な場合、体操中に異変を感じたらすみやかに中止し、大周整形クリニックを受診してください。